今だとゆっくり歩いて実家から15分。朝から母に怒られて泣き泣き向かったこともある幼児園。 幼児園、というのは珍しい言い方やけど、調べてみたら、今だと幼稚園というより保育園に近いのかも。
古いアルバムとリンクして、ところどころの記憶がある。
敷地は、傾斜地になっていた。 毎朝入っていく門があって、そこから坂(階段)を下っておりると運動場と園の建物。 少しまたくだって寺の建物。
私はこの頃からひとりでそれなりに楽しく時間を過ごせる人だったようで、あの時もひとりで遊んでた気ィするなぁ、地面か葉っぱかそんなもん見て。 そしたら、同じ組(年長の時だったか年中の時だったか)の子ぉらが、私のとこにかけよってきて、こう聞いた。
「なー、好きな動物、なに?」
私はあまり動物に興味がなかったし、すきどうぶつなにと聞かれても、すぐに複数の動物の名が頭の中に出てこぉへん。 頭の回転も、ゆったりしてたんやわな。
「なぁなに?」 「好きな動物、言うて。」「言うて。」「なになに?」
そやなぁぁぁぁ。。。。。 バンビ。 なんかいつか絵本で見たことある気がして、こう答えたら、その子たちは、「よかったーーーー♪ バンビやな!」と言って嬉しそうに走っていった。
それな、後でわかったことやねんけどな、好きな動物=生活発表会でやる役やってん。
好きな動物の役になる。 けど、他の女の子がやりたい動物、みんなウサギやった。
先生が、「出てくる動物がウサギばっかりの劇て、おもしろないなぁ。 他の動物をやってくれる人、いいひんかなぁ。全員がウサギをやりたいんやったら、だれかに他の動物に変わってもらおかなぁ。」と言われたのかどうかは、定かではないけど、とにかく、ウサギ以外の役がありそうやったから、その子たちは「あ~よかった」となったわけ。
私はバンビの役をやりたくてバンビと言うたわけやなく、ただ好きな動物をあえて言うならバンビと答えたんやけどな。 ま、数あるウサギ達のなか、ひとりバンビがいる劇となった、という記憶。 ぁ、そうそう、ひとりやなかったわ。 ウサギ希望のなかでひとりだけサルに変更した子がいたわ。ハキハキしゃべる
かわいい~子で、そのサルはウサギ達のなか、かわいく光っていたんじゃないかと。 私がヒカッテたかどうかは、ハテナ?? なんせ、ひっそりとひとりマイペースを楽しむ子ぉやったからね。
先日、実家へ帰る途中、幼児園の横を通ったら、改修されてました。 運動場と園の建物が、門と同じ高さになってた。埋め立てはったんやね。 建物も新しくなって、いまふうの園に生まれかわってた。
嬉しいような、淋しいような。
時は、どんどん流れていくんやなあ。
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