新聞包みの一期一会
あーーーほんまにもうよう降りました、雨。 降りやまない雨はない、とよく言うけれど、今回ばかりは、もうずーーーーーーっとこのままやまないのかもしれないと、毎日思っていました。地上人の発想で、この空はどこにこんなに水を隠し持っていたのかとさえ思いました。
昨年暮れから迷い続け5月、大フンパツして雨漏り修理をしたのだけれど、ほんまに修理しておいてよかった。避難指示や特別警報が出たけれど、昼は仕事しもって職場で避難し、夜は「避難所はウチより川に近い。比叡山ごと崩れないかぎり土砂もウチまではくるまい」とじっと息をひそめ。。。 おかげさまで無事。今回も、私の命は続くことになりました。ありがたいことです。
この大雨がくる前。しとしと雨の頃の話。(時期はずれですが。)
はいここで問題です。
しとしと雨の中、傘を片手に、私が持って帰ったこの新聞の中には、
いったいなにが包まれていたのでしょう?
わかります?
【ヒント①】仕事帰りに、職場近くで売られていました。
【ヒント②】百円です。
【ヒント③】その家の方は丹波に畑を持っておられます。
正解は・・・・・・・・・
大根。
この時期に、りっぱな大根でしょ?
その家には、たまに軒下で野菜が売られています。その日は、で・・・・っかい大
根が軒下に。葉っぱもわっさり、おいしそう~~。しかも百円!こりゃあ、買わずばなるまい。買わへんかったらぜったい後悔する。と、1本買いました。
買うたのはいいんやけど、みずみずしすぎて、重い!傘もささなあかんかったし、仕事済んだ疲れもあって、かかえるようにして家に向かいました。
よたよた歩いておりますと、学校帰りの子どもとすれ違いました。その子がね、足をとめて
「こんにちわ~。」
最近、子どもとしゃべったことがあまりない。知ってる子もいない。子ども達も私を知らない。知らない人とはあまりしゃべらないのが、現代っ子。なんで私に挨拶するんやろう。思わずその子の顔をみますと、なんだか目がきらり~ん。
「その新聞紙の中には、なにが入ってるんですかっ。」
その子の興味は、新聞紙のなかにあったのでした。あーそやったそやった。なかには、こんなところに、と思うような興味をしめす子がいたのだった。こんなキラリン顔、ひさしぶりに見ました。これからの‘未来’という時間を両手にいっぱいかかえた子が、雨の中でよたよたと歩いている私のかかえた新聞包みに興味を持ったのでした。
なにが入ってると思う?
「う~~~~ん。ぁ。だいこん!」
ピンポ~~ン♪
大根のおかげで、ここ数年よどんでいた私のココロに、忘れていたキラリ~ンが入ってきました。ちょっと、疲れがかるくなりました。
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