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2020年4月15日 (水)

『小川未明新収童話集』

公演延期となった朗読「小川未明World」は、レッスンも一時中止となりました。

これを機にじっくり自宅自主稽古📖 ✊ 。

が、その前に、

小川未明という人は、今稽古している話や「赤いろうそくと人魚」の他にどんな話を書いたんでしょ。図書館で小川未明童話Photo_20200415151901 集を借りて読むことにしました。

『定本小川未明童話全集』というのがあるのだそうで、そこに収録されているのが723編。今回、私が借りた『小川未明新収童話集』には、その定本に収録されていない454編が載っています。この2冊分を合わせただけでも、その数、計1177編!それ以外にもあるだろうということです。
ひょーーー!! 作家って、すごいなぁ、そんなにたくさんの話を書けるなんて!

私は、定本とか新収とかをよく見ずに借りてしまって、気づいた時、どうせなら定本のほうを読んだらよかったなぁとは思ったのですけども。。。同じ小川未明作の童話たちです。454編=全6冊、読んでみることにしました。

作られた年代順に、1~6巻。今、第1巻(明治39年~大正12年作) を読み終えたところ。

読んでいて、場面を想像しやすいです。色彩豊かです。幼い頃に感じていた季節の移り変わりや生活、幼い頃いろんな本を読んで想像した北国の世界などが、次々と出てきて、私(の世代)にとってはとてもなつかしく親しみやすい。何十年か前の、小さな心の世界へシューーッと行ける。そんな感じを受けました。

例えば、「まだ見ぬ町へ」という話の中。

_____外では蝉の鳴声が聞えて、圃(はたけ)の溝際に背高くゐる唐黍(たうきび)の、だらりと垂れ下がつた葉にてらてらと日の光りが流れてゐるのを見ましても、真夏であるといふ限りなき思ひがいたされました。

_____夏の太陽は既に高く上つてゐて、汽車の硝子窓に輝きました。窓から頭を出すと青々とした稲の葉の上を渡つて来る風にリボンが翻々(ひらひら)と揺れてゐます。

例えば、「沙の上にて」という話の中。

_____海浜の上には、いろいろな花が咲きました。赤いのや、白いのや、ちやうど筆を立てたやうに、またとびとびに火を点けたやうに、うす青い沖の方から吹いてくる風に、さびしさうに揺れてゐるのでありました。

ぁ。亡き父の田舎へ蒸気汽車で行った時の風景だ。。。

それから子育て終えた今、辺りを散歩するときに見たり感じたりすることとも、リンクします。

例えば、「お濠あそび」の中。

_____淵の方は一帯に青々として水に動きがなく、川骨の花が咲いて、その間に円(まる)い蓮の葉が浮いてゐるのやら、紅い花の咲いてゐるのがある。水鳥が浮いてゐた。吉雄は小石を取り上げてその水鳥を目あてに投げた。水鳥は巧(たくみ)に水に沈んでしまつて、とてつもない遠くへ行つて、ひよいと浮んでゐた。

おっと、私、水鳥へ石など投げたりはいたしませんけども。

最近、ツバメが帰ってきましたね。コーナンPで元気に飛んでます。第1巻ではツバメの出てくる話が2つ。
「燕」:帰ってきたらめざす巣のある家が空き家になっていて、その古巣を捨てなければならなくなった話(M45)
そして、
「燕のかへる時」:南へ帰る燕と一緒についていこうとして、疲れ果てた雀が帰れなくなった話(T10)

他、「暑くも寒くもない国」T10や、「錆びた鍵」T10、「花と少年」T11も面白かったです。

さ、これから第2巻。
大正13年~昭和2年作の世界へと、入ってまいります✋。

       *『小川未明新収童話集』 小埜裕二 編 日外アソシエーツ

 

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