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『夜のピクニック』

‘彼女’が好きだという『夜のピクニック』を読んでみました。Photo_20191022121701

高校生達の話。その高校では、朝8時から翌朝の8時まで歩くという行事がある。鍛錬歩行祭。全行程約80km。

初めは、その24時間を、どう書いたら1冊の本になるのかと思いながら読み始めたのです。ちょっと、長ったらしいかもしれないかと。
でもすっと読めた。面白くて懐かしかった。

主人公2人(異母きょうだい)に映る景色や生徒達の様子と、2人の心情とが、恩田陸の文章を通してリンクしているようでした。加えて、読んでる私のココロともリンクしていきました。

___ ・一面のススキ。どことなく空に滲んだ、遠い記憶を騒がすような風景。
___ ・秋の海の波は荒く、黒い岩の塊やテトラポッドに打ち寄せる潮騒は不機嫌である。

彼らの会話と沈黙。そのなかに、とても濃い思いが詰まっていて、繋がっていくところが素敵でした。

___ ・誰もが沈黙を恐れてお喋りしていたのに、今では沈黙に慣れ始めていた。むしろ、今までにも増して言葉は身体の中に満ちてきているのに、自分の中だけでお腹一杯になってしまい、語る必要を感じないのだ。

言葉が自分の中に満ちているかんじ、なんとなく、わかる気がします。目で見ていること・耳で聞いていること・触って感じていることから、いろんなコトを思い出したり考えたり不安になったり嬉しかったり。。。 言葉のお腹一杯を過ぎてはちきれそうになったとき、私の場合は、このブログを書く、ということになっているのかなぁ。

この、高校生達を語る1冊が、何十年も生きてきた現在の私に気づかせてくれたこと。全体のテーマとは離れているかもしれませんが。

心と体のスピードは、必ずしも一致しているときばかりじゃないということ。
今を未来のためだけに使うべきじゃないということ。

なにをいまさら、ねぇ。
でも、私のココロの弱点に、さらりとふりむかせてくれた一冊でした。

*「夜のピクニック」by恩田陸 新潮社

 

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本・映画・ドラマ」カテゴリの記事

コメント

こまちさんへ_____。

「ネバーランド」ですか?
一度また図書館で借りて読んでみます。
('◇')ゞ

お久しぶりです。
夜のピクニック、小説も映画も見ました。どちらも面白かったですね。
学生寮で生活する少年四人が年末に寮に居残りする小説も面白かったですよ。たしか、ネバーランドというタイトルだったような。

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