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2019年9月

な で し こ

実家に帰ると新しい花が玄関前に咲いていました。なでしこのポット苗が4つ。実家に花が増えるのは久しぶりです。花壇の世話をしていたのは父でしたが、その父が亡くなってからは植えっぱなし、鉢は枯れっぱなしでした。

「生協(の共同購入)で買うてん。」
と、母。
これはうれしい。母が花を買うということは、母の心がちょっと前を向いてきたようで。

ここ数年は、耳が遠いこともあってか、私が家ん中へ入ってもじっとうつむいて椅子に腰かけ気づかぬよう(ふり?)。私の目の前でバターーっと前向きに倒れては「あんたが見てるからこけたんや。」なんて言ったことも。

あの頃からみれば雲泥の差。最近はしゃべる言葉も小さい声だけれども滑舌は良くなってます。体の動きは超スローですけども。。。。

で、なでしこの苗。
届いたポットそのまま4つ、植木鉢の中に並べ入れてあるだけ。

「ほんまはちゃんと土に植えんならんのやろうけどな、それでもええかと思て。」
まー手の力もないし足もよれよれなんで、植え替え作業が危ないということもありますし、もともと植物にはあまり興味のない人だということでもありますし。

次の週。なでしこを見てみると、枯れかかってる!ポット内の土をさわってみれば土はカラカラ。
「そのうち雨が降りそうやし、ええかと思てほっといてん。」

いかーん、いかんいかん。このまま枯れたら母の気持ちもまた枯れていってしまうかも~💦 なでしこも生きているんだ、枯れることは死ぬことだ。

と、さっそくに植え替えまして、枯れかけた部分を切除。水をた・・・・っぷりやって、肥料もまいときました。

そして、また次の週に見に行きますと、このとおり。Kimg0282
なでしこ、フッカツいたしました♪ ほ。Kimg0283

「あんた、水道(家の外にある)の蛇口、こないだきつぅ締めたやろ。あんなにきつかったら、私、あけられへんし花に水やれへんやん。」
と、母からのクレーム。声が小さいわりには、ちゃんと文句言うやん。はいはい。

先日は
「今度から体操に行くことにしてん。私な、あのーーなんやったかいな、段階のあるやつ、あれがな、いちばん軽いやつやねん。そやから週に1回だけしか行かれへんねんけどな。」
段階・・・って・・・? あ~要介護とか要支援とかいうやつか?
「ちがう! 私は介護とちゃう。 それからな、車でそこまで連れて行ってくれはんねん♪」
そこって、どこ?
「ほがらか、っちゅうとこ。」

なるほど。デイサービスとかいうやつなんかな。介護してもらわんでもええ、と思えるようになったんやな。ま、本人はずっとそのつもりできてるのかもしれへんけど。つまり、自分で、デイサービスの申し込みをしてきたということやな。調子ええやん。

もちろん、地域センターの方が母に声かけて、(介護、とかの言葉を使わずに) うまく母に話をきりだし、出かけるきっかけをふやしてくださったのでしょう。母の身体が動かなくなるのを遅らせようとしてくださったのでしょう。私が提案したら、かえって母の頭がコンランしたり意地になって拒絶したりしたでしょうに、さすがはプロです。ありがたいことです。

距離をとって、母のやり方生き方をまだみていこうと思ってます。

人形劇WS発表会♪

人形劇を観にP'actへ。ひさしぶりだぁ、観劇も、人形劇も ♪ 人形が登場する前からワクワクするのは、心の中にちょっとはまだ初々しさがのこってるということかな (#^^#)ニヤニヤ。

今日のは、数か月のワークショップをしてきたその発表会なのだそう。話を作り、人形や背景等を作って、稽古。作った人形はなぜかその作者に似てくるという話があって、人形の動きやしゃべり方もその人に似てました。ぁ、人形は、作った人が動かしたりしゃべったりします。

2作品の間の時間、人形をつかって客席にいる私達とやりとりするというコーナーがありました。
「ね、ペーターはどこ?」
と、聞かれた私。とっさのことで
「あっち。」
と、ハイジ人形に答え、舞台を指さしただけで、、、、、なんとまあ芸のないこと!
帰る叡電の中で考えた。201909ws
「ペーターに会いたい?」
とハイジに問いかけ返し
「会いたいと思う人は、ハイジの心の中にいるんだよぉ。」
なーんて言えてたらよかったのになぁ。
ま、それはそれで後から恥ずかしくなる、か?

発表会後、みなさんいい顔されていました。自分が演り終わったあとは「いい顔してるねぇ」と言われてもよくわからないけれど、今日、舞台に向かい、終わった方々をみたとき、そう思いました。はればれとした、いい顔!

ところで、

人形劇といえば、まずは大学時代のじゃり研。仕事で子ども達と作った学芸会。これらは、でかい棒使い人形でした。支えとなる六ツ割りの木が重かったな。発泡スチロールをひたすら削ったな。
それからっ、
今日、劇中に出てきたチョウチョをみたときとっさに思い出した半世紀前。私が小学生だったとき、クラスのお楽しみ会で、友達と2人で小さなアヤツリ人形劇をしたこと。そうだそうだ!思いだした!ずーーーっと忘れていました。あのときたしか、チョウチョとかトンボとかハチを登場させてたような気がする。台本も作らず台詞がごちゃごちゃで、登場昆虫をつってた糸がからまったり切れたりで、成功したとは言えなかったけど、そーだったそーだった。

遠いところ(いや深い過去か?)からコロンとおちてきた記憶も、今日の人形劇のおまけです 😃 。

さ、明日からは来年の朗読公演の稽古です。
   来年は 4月18日  小川未明 
どの話を朗読するのか、楽しみだぁ。がむばります ('◇')ゞ。

明日、成ろう!

山に入っていつも覚えてかえろうと思うこと。それは、草木の名前。その土地の方や案内の方に聞いては覚えようとするのですけど、知りたいわりには右から左 (^-^;。

先日の久多では、ヒノキとアスナロの違いだけを覚えてかえりました。アスナロを見ても、あれはヒノキだとずっと信じて疑わなかったのですけども、北山へ入るようになってから、違うのだ、アスナロという似た木があるのだと知りました。

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Photo_20190919165401

左がヒノキ、右がアスナロ。
(アスナロをもうちょっとヒノキとおなじぐらいの大きさにちぎれば両方が似てるってことになったんですけど💦。)
葉を手にとって匂いでみるとわかるのです、つまり嗅覚では。
視覚では、葉のカタチ。葉がどの部分でも'Y'または'人'の字のように分かれているのがヒノキ。葉のカタチがそうじゃなくて、葉裏もちょっと白っぽいのはアスナロ。遠目では、幹から出る枝も違うのだそうです。

よく似ているので、アスナロはね、「明日になったらヒノキに成ろう。」って思ってたんだって。
明日はヒノキになろう→ 明日、成ろう→ あすなろう→ アスナロウ
ってことで、アスナロという名前になったんだそうな。😃

アスナロの別名は、ヒバ。久多ではまた別の呼び名があって、う~んとね、アテ(アクセントは後ろ)、だったかと。。。

今日、バイトの帰りに歩いてたら、近所でアスナロを植えておられる家を発見しました。('◇')ゞ

トチの実拾い○。。○。。

3年ぶりのトチPhoto_20190916123201の実拾いだ。どーしても行きたい! と、痛み止めを飲んで久多まで行ってきました🚙。ボランティアです。もちろん薬服用の件はふせて。だって去年は台風で中止になったし、一昨年は雨で延期になった日に実家の用が入ってていけなかったし。



い~~い天気で、山はくっきり・川の流れは蒼い。山の中はけっこう涼しい。

トチというのはモチモチの木のことです。

トレッキングシューズ履いて首にはタオル手には軍手。雨水浸みだす急斜面の谷筋を、実を探し拾いながら移動しました。なのでケータイなどは集合場所の木にひっかけたまま、実を入れる袋だけ持って、まずは安全確保です。

今回はたっくさん落ちていました。Photo_20190916123202

最初はね、鹿に食べられる前に片っ端からとっちゃえ!なんて、ほんに目をサラのようにして拾ってたんですけどね。たくさん落ちてるのを全部拾ってると、どんどん降ってくるんです、トチの実が。

不思議な音でした。ボトッ、コンッ、って重みのある音はトチの木の意思のよう。急斜面の落ち葉の上をカサカサカラカラと転がって降りてくる実。

豆太のように
「やい、木ぃ、モチモチの木ぃ、実ぃ落とせぇ。」
なんて言わなくても、どんどん降ってきました。
ほら、まだあるで、持って帰り、ほらほら。
って、木が腕を広げて落としてくれてるようでした。
黒くピカピカ光ながら、落ちた実が「拾ってぇ。」って言ってるみたい。
(自分のええように感じるのが私の心の特徴です。)

食べられるもんが上からどんどん降ってくる満足感。ありがたやぁ。Photo_20190916123501Photo_20190916123801
(食べ物に加工するのは私じゃないんだけど(^-^; )

無言で拾い続けて、袋が何度も満杯に。
ちょっとは鹿に残しといたほうがええわな、と思うようになっていました。
心の余裕っていうのは、豊かさから出てくるもんなんやなぁ。実感。

堪能しました。大漁! 

山から下りたら、久多の方から昼御飯をごちそうになりました。ボランティアなのに、ええんやろか。


 トマト仕立ての鹿シチュー 
 ヤマメの塩焼
 でかいおにぎり🍙
Photo_20190916124001
 トチ餅



薬がきれるころ思い出したようにもどってきた痛みより、山でおもいっきり遊んだ満足感が心を占めました。
ボランティアに行ったのに、ええんやろか。
ええよなぁ、3年分や !(^^)!。


 

進化していたらしい。

「いつもおかんが作ってくれる味噌汁がめっちゃうまい!!と言っています。」
なーんていう♡うれしい♡メールをもらいました♪
息子の彼女からです。

今年は、足腰の痛み&湿度の不快感&母への気遣いでなが~~~~い夏でしたが、ひとつ、
こんなうれしいことがありました。これで、OK、これでよし。

息子の彼女は、とても笑顔の素敵なひとでした。最近あまり笑えない私が、引き込まれて笑顔になっていました。私の母(息子のばーちゃん)にも会いにいってくれ、母もめずらしくいい顔していました。

「ここ数年の息子の様子・好きなもの・生活はほぼわからないから、またいろいろ教えてね」とメールしたら、彼女から返ってきたのが最初に書いたこの文です。
そうか。美味しいと思ってくれてたんやな。今でも美味しかったと思ってくれてたんやな。息子は食物アレルギーだったから、味噌汁も昆布と削り節でとり、土鍋で作っていました。

仕事から帰って一番にすることは、鍋に昆布を入れることでした。朝?朝頭の中はその日の仕事の段取りに陣取られていました。昆布の入る余地ありません。帰宅後は、鍋を火にかけてるあいだに、床を雑巾がけして、「ゆっくり入りやぁ」と息子は風呂に入ってもらい・・・という怒濤で必死な日々が、そのメールを読んだとたんフラッシュバック?しました。

そうか。美味しかったんやな。うれしいメールをありがとう。笑顔の彼女に感謝です。

それにしても、

と私のアタマが立ち止まりました。

あの怒濤の日々、いやつい最近まで、息子にとって私は「おかあさん」だったはずでした。「ぉかーさん」と「お」が消えてた感もありましたけど。。 ^^) 。言葉を話しはじめた頃は「たーたん」だった気がします、「おかーさん」が言えなくて。

今は、

彼女向けだからなのか、私は「おかん」になっておりました。息子のなかで私は「おかん」になっていたのだね。どうも、私は進化していたらしい。息子の心が進化したのか、それとも私の容姿や生活か? 

おかん、かぁ。ふっふっふ。なんだかくすぐったい気もする。
そしたらいっそ、さらに「妖怪」をめざしましょうぞ👊 。

朗読の先生のお母上が「足が痛いから山に登って来た」とおっしゃられたそうな。先生が「まるで妖怪です」とおっしゃっていた。
先日読んだ本『母の老い方観察記録』にも作者が‘妖怪’と称するお母さんが登場した。
___妖怪の生活にはリズムがある。毎日、同じルーティーンで生活しているのだ。(背中は)もたれない。ちょこちょこ動く。おしゃれして外出する。食べ物の質は落とさない。何でも自分でやる。___
と書かれていた。

彼女のメールに力を得て、
そうだ!めざすのは、妖怪だ!

   *『母の老い方 観察記録」松原 惇子 海竜社


 

冬瓜のくずひき2019

冬瓜をくずひきにして実家の母へ持って行きました。190811

そしたら、

母も、私に持って帰ってもらおうと、冬瓜の煮物を多めに作っていました。
あちゃーー、冬瓜、かぶってしもた。

けども、

くずひきと煮物と、ちょっと違うから、それぞれ交換することに。

家に帰って食べくらべてみたらば、
母の煮物の方が美味しかった!見た目は写真のとおり、おいしそうでしょ?けどね、母のほうがだんぜん美味しかった!

経験値の差ですね。
母はだんだん身体がいうことをきかなくなって、きっと、ゆぅ・・・っくり動きながら作ったのだと思います。ゆぅっくり冬瓜を持ち上げて、ゆっくり包丁を出して、ゆっくり皮剝いて(これ、ようできたな)切って、ゆっくり鍋出して、ゆっくり水入れて出汁とって、ゆっくり味付けて。。。 
でも今までの経験はしっかり生きている。

母にTELで
「わたしのん、味、ヘンやった。なんでやろう。」
と聞くと、
「火を通す時間が短かったんとちゃう?」
とのこと。

ケチっちゃいけませんね、時間もガスも。(^-^;

買物は生協の個配ですませ、掃除は支援の方(風呂・トイレ・台所の床)と弟(掃除機かけ)と私(雑巾がけ)で手分けしてる母の生活。きっと炊事洗濯も、入浴も布団敷きも医者通いも、私が手を貸したら、母は日々の身体はラクなんだろうけど、あえて、様子を見ています。「また来るわな。明日デンワするわな。」と帰ってきます。なんだか後ろめたい。。⤵ 。 私、冷たいか? けども、いったんラクになったら、一気に母の身体と頭が弱っていくようで、こわくもあるのです。我が子(私)のためにおかずや食事を作ることで、母が‘役に立ってる’と思える気がするのです。ぁそれから、私のアドバイスはぜ・・・ったい受け入れないことでもあるし~。
これ、言い訳かなぁ。逃げてるのかなぁ。

せめて、

「できひんからやって」と唯一母が言う ペットボトルのフタ開けを、2~3本やって冷蔵庫に入れておくことにしています。
しかし、いいのか?これで、いいのか? まあ・・・これでいいのだ、と思っとこう。

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