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2019年2月20日 (水)

還暦過ぎの就活【調理補助編】

「家から遠くなく、勤務は週20時間程度で夜以外、年齢・経験・資格不問、面接有」で検索したら、保育園の調理補助というのにヒットしました。子ども達にも会えるなと、ハローワークの紹介状も持って面接へ。

面接担当の園長は、なんだか応対の言葉に歯切れがよくなかったのですけれど、
「じゃぁ、、、、、試しに一度、調理場へ一日入ってみますか?いつ入れるのかは現場と相談してまたご連絡します。」
ということになりました。その時、考えすぎなのかもしれないのですが、私を採用することに乗り気・前向きではないのかなぁ、なんて気がふとしましたが、私もやってみなければわからない。とにかく連絡を待ってみることに。

待つときは長いもんですね。ケータイを携帯することにして数日後、
「経験していただく前に保菌検査をしていただかなければならなかったのでした。」との連絡。
ごもっともです。検査キットが届くまでさらに数日。次の午前中に、すぐ検査キットを検査所へ郵送。検査結果はいったん園へ通知され、さらに園から私へTEL連絡。面接から10日後でした。
「では、明日、来てみていただけますか?それでよければ、次の日から正式に、ということで。」

お試しのお仕事体験日。

まず手と爪の洗浄。でかいお釜にてキロ単位で炊飯。水は米の1.6倍を計算。手で水量を再チェック。米を30分浸水してる間に野菜を切る。子ども用に細かく。

と、ここまでは、経験しながら覚えていけました。がしかし、、、、やることはどんどん。

味噌汁の味噌をとく。米釜を点火。クラスの食器カゴに食器やオタマなどをセット。クラスごとに要・不要のモノや布巾の色が違い、先生方は子ども達とはまた違う。え?え?え?食器はどこに入ってた?どれが冷蔵庫でどれが冷凍庫? 大釜や大鍋からクラスごとの食缶へ分け入れた後、その大釜・大鍋を洗う。大鍋は固定されてるのでホースで洗う。もうこのあたりで、言われるまま動いている。覚えられない。その後、床もトンボで清掃。包丁・まな板も洗う。これらは滅菌する庫へ。小さいクラスは1人ずつ盛りつける。お皿の向きが決まっている。多すぎてはいけない。早くに食べ始めるから○時までに。などなど。

ふう。。。

給食後は次々戻ってくる食器・食缶を洗って、さらに食洗器へ。

ふう。疲れたけれども慣れなくっちゃという感じで、次の日から通いたいと私の意向を伝え、帰宅しました。現場ではなんともなかったのですが、家に着いたらば腰が。。。。おーーーっとぉ。でもこれも慣れるでしょ。効率よく動けるようになるだろうし、ずっとPC前にして座ってた事務仕事よりも、カラダはらくなのでは。。。とその時は思っていました。

次の日。

米を炊飯セットまではできた!よしっ、と思っていたところ、
「ここまでを、来てから5分でやってください」と。
「ちょっと今のでは時間がかかってます」と。
それから後はもう、前日の体験をあまり覚えていなくて、
「昨日、言いました。」と言われっぱなし。覚えてないのだ~~~。ウロウロ。
「危ないからちょっとよけておいてください。」
「それ、大きく切りすぎです。よく見ておいてくださいね。」
「顔とか触ったら、また手を洗ってください。」
「シンクを洗うのに時間がかかりすぎです。」

ごもっともです。

給食時間は決まっている。子どもは食べるのに時間がかかる。食べ物だから、安全面・衛生面に細心の注意を払わなくてはならない。だから、置き場所・やり方・順序を決めて、その場のみんながそれに従って動かなければいけない。

そうだ。がんばろう。ちゃんとしなきゃ。
と、がんばっておるのですが、頑張れば頑張るほどダメ出し(?)が降ってくる、ような気がする。

そのうちに、包丁持つ右手が、菜っ葉を支える左手が、なんと震えてきました。勝手に震えるんです。頭の中が真っ白になって、指摘していただいている声・言葉が入ってこなくなりました。

頭の中が真っ白になるなんて、こんなこと、あるんですねぇ。舞台の本番でも、他府県の先生方が来られる研究授業でも、大勢の保護者の前で謝罪をしたときも、頭が真っ白になるなんてことはついぞありませんでしたのに。

「ねえ!ヒトの言うコト、聞いてるんですかー。」と苛立った声で我に返り、落ち着かなくちゃと深呼吸。

なんとかその日の仕事がひと段落。覚えていなかった点を先輩方に尋ねてメモし、帰路につきました。帰宅後、仕事内容を覚えている分だけまとめました。ですが、自分の夕食を作ろうと包丁を持った時、手の指がこわばって、勝手にキュゥ・・・・っと指と指がくっついてしまって、動かなくなりました。右手で左手の指を、左手で右手の指をほぐしました。だけど、それからも力が入らなくなって、できたおかずの入った鍋を(うちのは小さな鍋ですが)床に落としてしまいました

現場でこんなふうに鍋を落としてしまったら、、、、取り返しのつかないことになります。この仕事も、辞めようと決めました。せっかく採用していただいだのだけれど、なさけないことに、体験を含め2日で終わり。 次の朝、辞退の電話を入れました。

矢継ぎ早だったとは言え、仕事内容をうまく理解し、覚えていけなかったこと。体がすぐに悲鳴をあげたこと。緊張の持続に耐えられなくなっていること。自分の力が、気づかない間に衰えている。そのことを目の前に突き付けられたような気がしました。私にできる仕事の範囲も狭くなっていたのです。

同じ‘できない’でも、若い人ができないのとはわけがちがいます。若い人には、これからスキルを積んでいける時間と体力があります。求人票に‘年齢不問・経験不問’と書いてあっても、雇う側からすれば若い人の方がいいというのはこういうことなんだと、わかりました。面接のとき、園長の歯切れがもひとつだったのは、その年齢でやったことのない仕事をするのか?ということだったのかもしれません。

で、

さて、どうするか?
ゆっくり考えます

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お金の話。」カテゴリの記事

コメント

ヒロさんへ_____。

ありがとうございます。
私も何年か前までは、我が道を行ってたんですけど、いつの間にかいろんなことを気遣うというか気にするようになってしまいました。弱くなってる気がします。

「しゃらくせぇ。俺は、好きなように生きる!」
と、今日コンビニで立ち読みした本に書いてありました。

私も、これから、我が道を取り戻したいです。

投稿: 風 | 2019年3月 8日 (金) 18時41分

昔は新しい人が入ったらちゃんと指導教育して一人前に育てるというのが日本の職場の形態だったけど、いつの間にか「即戦力」という言葉が先行してしまって、入ったらすぐに仕事ができる人間を求めるというのが当たり前の世の中になってしまいましたね。

そしてその職場で長く経験を積んだ人の中には、自分が出来ることだから誰でも出来て当たり前という考えが根付いてしまってる人もいる。
自分が新人のときにはどうだったかと言うことはすでに忘れ去ってるんですね。

何だかそういった事を考えても世の中全体がギスギスして住み難い世の中になってしまったなーと感じてしまいます。

僕はそんな風潮に流されず我が道を行くで暮らしていきたいですね。
そんな生き方も生き難い世の中ですけど

投稿: ヒロ | 2019年3月 8日 (金) 06時45分

pegaさんへ_____。

アドバイスをありがとう。

1から100まで「指導者に言わ れるがまま、というのは魅力的。
だけど、、、、勝手にやったらアウト、っていうのも自信がない。

今の私が役に立つ仕事は、、、あるのかなぁ。
ぼちぼちさがします

投稿: 風 | 2019年2月24日 (日) 10時46分

なんだか、すさまじく厳しい職場だねえ。
それはやめて正解。
そんな猛スピードで、同時進行でいろんなことが
進んでいく仕事を、一度で覚えられるわけがない。

うちの職場なら、1から100まで「指導者に言わ
れるがまま」ですよ。最初の3カ月くらい。

うちは職種的に「勝手にやったらアウト」ですけど
ねえ^^;;;;

あ、園長先生の躊躇は「立ち仕事の経験の少な
さ」だと思いますよ~。
私は逆に座り仕事できませんけどね
(30分で寝てしまう…)。

投稿: pega | 2019年2月24日 (日) 00時59分

おひるねおかんさんへ_____。

ありがとう
あれからは、なんとかお鍋落下事件はありません。
あわてて生きたらあきませんね。

投稿: 風 | 2019年2月21日 (木) 08時48分

勤務内容もこれまでと違うお仕事だったもんね。
お疲れ~

違うところの筋肉の使い過ぎやもんな
もう お鍋は落としてない?
ちゃんと
マッサージしときや。

投稿: おひるねおかん | 2019年2月20日 (水) 20時58分

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