叫ぶ。
あの、断水の日。仕事中のことです。
「平成14年の○○書を探してきて下さい。ナンバーは*****です。」
との指示を受け、倉庫へ探しに行くこととあいなりました。
いろんな所に倉庫があり、各部各課の書類が保存されています。ここ数年データ保存されてるものまでも、昔と同様、紙でも保存されているのです。つまり、ここ数年は二重保存。紙だと劣化するし、データだと壊れたり消えたりするかもしれないからなのだそう。ということは、PC時代になって便利になったと思いきや、仕事量が増えているのではないか、と、私のシロウト頭によぎるものがあったりします。
おっと、、、そうでした。私は、14年前の、1枚のある書類を探しに行くのでした。
えーーーーっと、そうそう、いろんな所に倉庫があり、というところから。
いろんな所に倉庫があるのですが、私が探しに行く倉庫は、ちょっと離れた地下3階。職場近くに地下商店街がありまして、その下B2階は駐車場。そのまた下です。 なんて深いところで仕事するんやろう、とぼんやり考えながら、Staff Onlyの階段を下りました。
鍵で倉庫全体の入口を開けます。して、探す部屋をさらに開錠し、中の電灯を手探りで点灯、するのですが、その時は、他の方もおられたようですでに明るい部屋でした。 誰もおられない時は、当たり前ですが、だれもいないなか、自分で点灯し、地下3階でひとり作業です。
「はいりまぁ~す!」と、声かけて入室。 部屋のどこからか「は~い。」という返事。 同じ倉庫にどなかたかおられるのはわかりますが、お互い喋るのでもなく、荷物・書類いっぱいの広い倉庫の中なのでお互いの気配すらありません。空気清浄かなんかのブーーーンというモーター音と自分が動く音、書類の束を置いたときのドサッという音、書類をめくる音、自分のひとりごと。 なんだかね、田舎の土間の匂いがします。
さて、書類探しです。平成14年の棚を探します。
へーせー14年へーせー14年と唱えながら、あれぇ?どこやろう、なんてつぶやきながら。
すると突然!
ま・・・・・・・・・・・っくらになりました!
部屋は真っ暗、頭は真っ白。え?え?え?
そのとき私はどうしたか?
思わず叫びましたよ。
ぉわあぁぁぁーー!
言葉になりません。なにが恐いと言って、私は暗闇が恐い。地下の暗闇は恐い。地下でひとりの暗闇は、恐ろしい!
「あ。」
と、どこかで声がして、パチと電灯がつきました。
もー「はいりまぁ~す。」って、言うたやん!「は~い。」って返事くれたやん。すでに私が退出したって思ったはったのかなぁ。
ドキドキしながら、書類を探しました。 早く探して、早く帰ろう。
もし今、大きな地震が起こったら、こういう地下施設はどういうことになるんやろう。私の上には今たくさんの車と店があるんやなぁ。 神戸や東北の時、地下の被害はどうやったんやろう。。。。地下鉄に乗ってた人達や地下街にいた人達はどうやったんやろう。
なんとかめざす書類を探しだし、持参したクリアファイルに入れ、「電気消しま~す!」と消灯し施錠して、地上へ出ました。 任務終了。(  ̄^ ̄)ゞ
はぁぁぁぁ。 地上は、ええとこやわぁ。
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コメント
ヒロさんへ_____。
水と光の厄日だったんですかねぇ。
。
自分の手も見えないほどの暗闇だったかどうかは覚えてませんが、
ほんまに暗いのは恐怖なんです~
投稿: 風 | 2016年11月 6日 (日) 10時24分
悪いことがまとめてやってくる厄日だったんですかね~


次は良いことがまとめてやってくる番ですね
地下のまっ暗い中に閉じ込められるのは絶対イヤだな
投稿: ヒロ | 2016年11月 6日 (日) 10時07分
よさこいっこさんへ_____。
そうやね~ん。
投稿: 風 | 2016年11月 4日 (金) 18時27分
大変やな~
投稿: よさこいっこ | 2016年11月 3日 (木) 23時44分