カウントハイ!
大量の書類が申請枚数どおりに届いているかを、一枚一枚手で繰って数え確認する、という仕事をしていました。 書類は何種類かあり、多いものは1月(先々月)に約10万枚を4人で確認しました。
人間が手で数えるので、紙をめくったり数をかぞえたりするときに間違ってしまうことがあります。1枚でも申請件数と合わなければ、数え直しです。 この、10万枚のときには3度、数え直しました。 数が合えば、次。 さらに項目別にその約10万枚を分け(もちろん手で)、数える。 合計数が合うか、確かめる。 合えば、また別の項目別に分け、数える、合計数を確かめる。 ほへぇぇぇ~~~~。
季節によって増減する書類なので、今月その書類は3千枚。 ほ。 けれど他の書類もあり、入力作業等もあるから、仕事量としては同じなんですけどね。
はい。 稼ぐということは、こういうことなんだとは、しっかり認識しております。 それと、家族に何かあったときすぐに休みをとりやすいというのは今の私にとって都合よい仕事です。 退勤したら、スカーーーっと仕事のことを忘れてしまえる仕事です。
しかし、ただでさえじっと座り続けるのが苦手な私。 昼休みに散歩が必要なワケ、わかっていただけます?
この作業で、私が苦手なものをじっとしてることの他にふたつ、発見しました。
ひとぉ~つ。 紙を一枚一枚めくること。
慣れてないせいだとは思うのですけど、指がっ、細かくうまく動かず困りました。紙の種類もいろいろで、ハガキあり、しっかりした数えやすい紙あり、カーボンで複写した薄い紙あり。 両手ともひじから先がつりそうになって、軽い筋肉痛も。 指サックは必須アイテムです。年齢による乾燥指。 紙が一枚一枚すべることすべること。 それだからといって力を入れすぎると、こんどは数枚がいっしょにくっついてくるのです。 2~3枚をいっぺんにめくっても、気づけないことも最初はありました。 2~3枚くっついていても、曇った日や夕暮れ時は、はっきり見えないし目視確認が曖昧になるんです
。
ふたぁ~つ。 1・2・3・・・・と、数を数えること。
百ずつ束にして輪ゴムで留めてはいくんですが、百へ到達するまでに、あれ?いま、いくつまで数えたんだっけーーーーってなことになって、また一から。 そこで、私は二十ずつ小分けに並べていくようにしたんですけどね。それだと私だけ場所とってしまう。 狭い場所で4人座ってるもんでして。。。 それから、途中で周りで話声が聞こえてくると、そっちに気をとられてしまい、またまたどこまで数えたのか??? 周りの話をシャットアウトし、ただただカウントに集中すること。 これが、指より疲れたことです。
それにひきかえ、ベテランの方はすごいっ! 少なくとも私の3倍ほどの速さで、時には雑談なぞしながら、時には周りを見ながら、しかも正確に数えておられるんですよね。 いっきに百まで数えてる様子。 何万枚の経験値を上げたらば、こんなすごい能力を得られるのか、と考えてたらまた間違うから、私はただ数える。 数える。
そのうち、いいことを思いつきました。 「いち・に・さん・し・・・・」じゃなく、「にぃ・しぃ・ろぉ・はぁ・じゅう、にぃ・しぃ・ろぉ・はぁ・にじゅう」と、2枚ずつ数えたら、ちょっとばかし「あれ?いくつまで数えたっけ?」が減る、ということを。 でも、周りでいろんな仕事をされているなかで正確さをめざすには、これだとまだ20ずつしか区切れませんでした。 相変わらず私は場所を広く使っていました。
で、最近なんですけど、またいいことを思いついたのです。 意味のある5文字の言葉を(頭の中で)5つ言いながら数えたら、50のまとまりになるやん、と。 たとえば
「さぁ(これで2枚)・くぅ・らぁ・さぁ・くぅ、 はぁ・るぅ・がぁ・きぃ・たぁ、なぁ・ごぉ・りぃ・ゆぅ・きぃ、かぁ・えぇ・るぅ・なぁ・くぅ、なぁ・つぅ・はぁ・まぁ・だぁ___桜咲く、春が来た、なごり雪、カエル鳴く、夏はまだ」
これで、50です。 これでだいぶラクになりました。 がしかし、途中で話しかけられたとき、‘なごり雪’で終わるのは20だったか30だったか、はて? ということにもなり、また一からでした。
で、言葉の内容を改良し、最終的に採用された(?)言葉は
「春が来た、夏が来た、秋が来た、冬が来た、除夜の鐘」。 これだと途中で話しかけられてもカウント集中が途切れても、春夏秋冬という順序のおかげで、どこまで数えたかがわかりやすくなりました。 詩的でもなんでもなく、面白みのない言葉の羅列ですけどね。 ということで、私にとっては、数字よりも言葉のほうが脳が動きやすいということが判明いたしました。
そうやって数えているうちに、不思議なことが起こったんです。 数え始めは周りに散っていた気持ちや座り続ける窮屈さが、数えていくうちに消え、‘数える’ことだけに自分のカラダとアタマが集中し、流れるように動いている時間が続くようになります。 けっこう心地よいのです。 家族やなんやかんやの不安も忘れていられるのです。
これを私は‘カウント・ハイ’と呼んでおります。 ランニング・ハイとかクライミング・ハイとか、そういうのの数える版です。
つ・ついにっ、この域に達しました。 まだまだベテランの方の速さ・正確さには到底およびませんけど。 やれやれ、これで任用期間あと2か月をやっていこう。
と、思い始めたた先日、「来月から庶務の仕事をしてください。」とのこと。 4月からの採用バイトの関係なのだそう。 「一度も働いたことのないまっさらの人と仕事することになりますから、仕事が遅くても大目に見てあげてくださいね。」とのこと。 その相方は、なんと、我が子より年下です。 そんな若い人といっしょに仕事するなんて、初めての経験です。 まぁそれも新鮮だし、庶務はじっと座ってなくてもいいので私には向いてるだろうから、いいかぁ?
がんばりましょかねぇ。
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コメント
ヒロさんへ_____。
はい。無理しないこと
。
最近、体力的にも長時間続かないなと思うことが多々あります。
ゆっくり、長持ち、を心がけまする。
若い人から‘若さ’を吸収しますっ。 (  ̄^ ̄)ゞ
投稿: 風 | 2016年3月27日 (日) 10時28分
うあ~!読んでるだけで気が遠くなりそう




僕だったら頭がパニックになって絶対ダメだなー
でもどんな仕事でもやってるうちに自分なりに何らかの改善策を思いつくものですよね
新しい仕事も若い人とやると気持ちも若返るかもですね
無理しないでスローライフで行きましょう
投稿: ヒロ | 2016年3月27日 (日) 06時50分