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2016年2月17日 (水)

『火花』

図書館の予約順が来るのを待たんでも、『火花』読めるで。 私、『火花』の本は持ってへんのやけど『火花』を読める本は持ってる。貸したげよか? 

 

と言ってくれた友人がいて、その提案を喜んで! 彼女が宅急便で送ってくれた本、『火花』の本ではないけど 『火花』を読める本とは・・・・・・? なーんでしょ。 

 

はい。 9月発売の『文芸春秋』。 

 

届いたのが年末だったか年始だったか。 まとまった時間をとって落ち着いて160207__4
読もうと思ってるうちに日が過ぎ、やっとこさ。 きれいなまま保たれた『文芸春秋』だったから、極力丁寧に読んだ。 読む前に手を洗って、座って。 (たいがい家では寝転がって読むsmile) 

 

漫才コンビ‘スパークス’の徳永が、漫才コンビ‘あほんだら’の神谷さんと、花火大会で出会うところから始まり、数年後___スパークスが解散し、神谷さんの行方がわからなくなって1年後___また同じ熱海でふたりして花火を見る日で終わる話。

神谷さんは理屈っぽい、と思う。 けれど神谷さんの言葉は深く、カッコいい。 

_____ 一つだけの基準をもって何かを図ろうとすると目がくらんでまうねん。たとえば、共感至上主義の奴達って気持ち悪いやん? 共感って確かに心地いいねんけど、共感の部分が最も目立つもので、飛び抜けて面白いものって皆無やもんな。阿呆でもわかるから、依存しやすい強い感覚ではあるんやけど、創作に携わる人間はどこかで卒業せなあかんやろ。他のもの一切見えへんようになるからな。

_____ 人を傷つける行為ってな一瞬は溜飲が下がるねん。でも、一瞬だけやねん。そこに安住している人間は、自分の状況はいいように変化することはないやん。他を落とすことによって、今の自分で安心するという、やり方やからな。その間、ずっと自分が成長する機会を失い続けてると思うねん。可哀想やと思わへん?あいつ等、被害者やで。俺な、あれ、ゆっくりな自殺に見えるねん。

ただ、神谷さんが‘面白いと思うこと’が、ちょっと私にはわからない。 考えて、つきつめた生き方 と 身をもって呈した‘面白さ’。

最後の方での徳永(作者?)の言葉も、いい。

_____ 必要がないことを長い時間かけてやり続けることは怖いだろう?一度しかない人生において、結果が全く出ないかもしれないことに挑戦するのは怖いだろう。無駄なことを排除するということは、危険を回避するということだ。臆病でも、勘違いでも、救いようのない馬鹿でもいい、リスクだらけの舞台に立ち、常識を覆すことに全力で挑める者だけが漫才師になれるのだ。それがわかっただけでもよかった。この長い月日をかけた無謀な挑戦によって、僕は自分の人生を得たのだと思う。

それから、私自身にも向けて読んだ言葉。

_____ 生きている限り、バッドエンドはない。 僕達はまだ途中だ。これから続きをやるのだ。

ちなみに、本日現在424位の図書館への『火花』予約は、取り消しましたconfident

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