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2015年10月 8日 (木)

坂 道

心のクリニックヘお金かけるより、自分を楽しませるためにお金使った方がいいんじゃないか? と、清水の舞台から飛び降りたつもりで、思いきって旅に出ました。 5年ぶり、函館ぶりの宿泊旅です。 

 

とにかくアタマの中をからっぽにしたい。 ぼお~~~~~っと、ただひたすらぼおおお~~~っと窓ながれる景色を眺めていたい。 リフレッシュじゃなくできればリセットしたい。 

 

今までに行ったことのないところ、思い出のないところへ行こう。 (でも、家族の様子が急変したら数時間で帰京できるところにしておこう。)

 151006

4時半に起きて、特急を使わず5時間ほどぼお~~~~~っとJRに乗って、尾道に到着。 平日で、周りはみな通勤通学、もしかしたら介護などの所要のため動いている日常の中、この中の誰も‛私’を知らず、また私を知ってる人達はいま私がここに居ることを誰も知らないのだなぁと頭の片隅で感じながら、ふわふわと。ただただふわふわと、電車にゆられ、尾道の街を歩きました。

 

やっぱ、旅行のためのリュックを買ったほうがいいかなぁ。 と思いながら、数十年前に買った旅行バッグの持ち手を高校生みたいに(?)両肩に引っ掛けて背負い、歩きました。

 

千光寺から文学のこみちを歩くと、尾道ゆかりの作家が詠んだ詩歌・小説の一151006_3
文が自然石に刻まれていて、ひとつひとつ小声で読む。 顔上げたら、木々の隙間から瀬戸内。 坂を下る。 読む。 顔上げて、海。 

――― 海が見えた。海が見える。  五年振りに見る尾道の海はなつかしい。 汽車が尾道の海にさしかかると煤けた小さい町の屋根が提灯のように拡がってくる。 赤い千光寺の塔が見える。山は爽やかな若葉だ。 緑色の海の向こうにドックの赤い船が帆柱を空に突きさしている

という林芙美子「放浪記」の文が、読んでいて心と景色にしっくり。

民家の前に書かれていた文(勝手に抜粋)。

――― どこへゆくのかこの道  どこまで続くのかこの道 ほそい道はだまって登ったり下ったり  そのたびに青い海が顔をのぞかせて  行く手をふさぐ巨石も遠い祖先の顔をしてあなたに語る  時も同じ速さで過ぎはしない

小さく音読していると、仲良し4人組のおばさま達が「素敵なところねぇ。」「若い時にはこんなところに住んで、歳とったらやっぱりこの坂道じゃねぇ。」「歳とったら、引っ越せばいいのよ~。」と横を通って降りていく。 ふむふむ。151006_2

志賀直哉の旧居。 これは一階です。 この家の隣にあった喫茶店が素敵だったのだけれど、暗がりでね。いい天気だと木陰が濃いからなのかどうなのか。 うまくケータイでは撮れなくて残念。 中村憲吉の旧居近くには「猫にエサをやらないでください」の張り紙が。 むかしの上に今が張られているようで面白い。 

道路からJR線路の下をくぐってお寺への坂道を登っていく。 ふり向くとキラキラ反射する青い海が見える、という街の様子が新鮮。 お昼には650円をはりこんで、お好み焼きも食べましたよんnote

さて明日はどこへ行こうかとぼんやり考えながら、途中のコンビニで明朝食と水を買い、ホテルへ着。 節約とはいえ、個室は確保ですpaper

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