« 店の隅から (^-^) | トップページ | ひとつずつ。ひとつずつ。 »

2015年2月15日 (日)

退   院

7か月あまりの入院生活を経て、弟が退院しました。 数カ月の禁酒禁煙・規則正しい生活に偏りない食事のおかげで、体はいたって健康。 食事・風呂・トイレはもちろん洗濯も簡単な調理もできる。自転車にも乗れるし、走れもする。 「最悪の場合を考えておいてください。」と言われた7月5日のことを思うと、ベッドの上で赤ん坊のように手足をブラブラさせてた頃のことを思うと、何度も病院からの脱走をくり返したことを思うと、弟の生命力はすごいなあと思います。

 

しかし、

 

おめでとうと言わないでくださいpaper。 私ゃとても不安です、私の将来に弟がどんなふうにかかわってくるのかが。 

 

と言いますのは、まだまだその場にあった判断など不安定なところがあるからです。

 

たとえば、、、、、

 

正月ぐらい病院から出たいというから「今回は、親の顔を見るだけやで。外泊じゃなく外出やで。」と言いふくめたら、もう私のその言葉どおり、実家の玄関で「今日は顔見に来ました。じゃ。」と言うたきり踵をかえし、ちょっとは話ができるのではと期待していた両親をがっかりさせた弟です。(その後、年の初めから、私と 予定とちがうやないかという父とで言い争いの惨事?となりました。down

 

そしてたとえば、

 

病院スタッフ(主治医・看護師・療法士・相談員の方々)と弟本人、両親、私とで、現在の症状説明と退院後の打ち合わせをしたとき、「退院後しばらくは金銭的な管理はお姉さん(私)にしてもらいましょう」となったのに、録音もして本人も聞きなおしたのに、つぎ見舞に行けば「通帳とか、オレのもんを全部返して。」と言いよったり、返したケータイで「通帳を返してください。」「ハンコとかも返してください。」とショートメールを次々と送ってきたり。 何度説明してもダメで、迷惑メールが何度も何度も送られてきてるようで、もうノイローゼになりそうでした。 今、オレは何円持ってて、月々いくら入ってきてて、その中からなににいくら私達が使ったのかを報告してくれというので、秋頃からは土日をつかって報告書も作成しました。 

 

それから退院の日は、

 

荷物もあることだし車で弟のマンションまで送っていったのですが、最後の言葉は、この数カ月の私達のしんどさをねぎらうものではなく、「車でおくってくれてありがとう。」でした。 これはまー、感謝の言葉が出ただけでも良しとしますかねぇ。

 

.

 

弟は独身貴族でありました。 私よりも勤続年数多く年収もよかったし、養う家族も家のローンもなかったわりに、貯金は少しでした。 仲間におごったり、競馬・麻雀・宝くじなどなど自由に遊び、移動は自分の車かタクシーというような生活をしていたのだと思われます。 もちろん毎日外食です。 本人はもう治った気でいますから、「また仕事復帰して給料もらったら元の生活にもどれる!」と、元の規模の生活に戻り、借金・クレジット払いなど自分の知らぬ間に(使ったことを忘れて)ふくらんだら、、、、、困りますthink。 本人が借りたものだとは言え、最近は、借用書がいつのまにかアヤシイ金融機関に渡り、どこからか私など親戚の家を捜し出し、取り立てに来ないともかぎりません。 そのとき、両親がもういない何年後かであれば、私は、ひとりで受けて立たねばならないのかと思うと(今もほぼ私ひとりで処理してますが)、ほんとに不安。 あの日の、弟の職場事故のために、私の何年後かの生活を脅かされるのだと思うと、腹も立つangry。 

 

また、脳機能障害のために車の運転は一生ダメと言われているのに「そしたら教習所へ行ってまた免許とろうかなぁ。」と言ったりもしました。 まだ返納してない免許を使ってレンタカーなど借り、他人に、自分よりおもい障害をおわせるようなことになったら・・・・・・と思うとぞっとします。 そのことを本人に伝えると、「大丈夫! オレは今まで一回も事故を起こしたことがない。」とのこと。 

 

起こしたやん、事故sign03 

 

本人はもう自分は完治したhappy01、と思っている。 しかも、ちょっとしゃべっただけでは高次脳機能障害であるということはわからないから、周りの人達から「もうどうもないやん。」と言われたら、さらに本人は「おし。もうちゃんと治ったrock」、と勘違いしてしまう。

 

.

 

この7か月、弟の代わりになにかひとつのことをするたびに「本当に、ご本人のお姉さまですか?eye」と疑われ、役所に証明をもらいに足を運び、一から説明し、そのたびに仕事を休み私の給料が減っていく(時給なもんでsweat02)。 実際、弟がもらってる労災からの休業補償のほうが、私の月収よりもうんと多いのに、その本人のために動くたびに給料と時間が減っていく。血圧は上っていくweep。 本人からは‘返してくれメール’が次々届く。 その悔しさ・つらさ・なさけなさが、今、もう心の中で飽和状態になっています。Photo_2

 

こんなこと考えるのは私の独りよがり・わがまま・ゼイタクでしょうかねー。 ま、でも、これぐらいにしときます。 読んでいただいてありがとう。

 

.

 

それから、
こんな弟に根気強くつきあっていただいた二つの病院の方々、祈っていただいた方々のおかげで、今の弟の健康な命があり、‘ひとりぐらし復帰’があります。 多くの人達の、心と時間に、感謝します。

 

*写真は、7か月ほったらかしにしていたのに、弟マンションのベランダでちゃんと咲いていたシクラメンです。

 

|

« 店の隅から (^-^) | トップページ | ひとつずつ。ひとつずつ。 »

えとせとら」カテゴリの記事

コメント

よさこいっこさんへ_____。

ありがとう。
また図書館へ予約してみます。

投稿: 風 | 2015年2月19日 (木) 19時41分

本は、私が読んだのは、山田規畝子さんの「壊れた脳 生存する知」という本です。
娘に勧められて、数年前に読んだので、タイトル忘れていて、調べてもらいました。
脳みそって、すごいんだなあと思ったのを覚えています。
風さんの言う通り、損なった部分を残った部分で補いながら、復活していくみたいですよ。

いろいろ出版されているみたいです。
HPのアドレス貼り付けておきますね。
http://maido.rocket3.net/kikuko/books.asp

投稿: よさこいっこ | 2015年2月17日 (火) 20時57分

ヒロさんへ_____。

いえいえconfident。 
こうやって いつもひとこと書き添えてもらえるだけで、だいぶんと心がやわらぎます。
どうかまた ひとことを くださいませ。

投稿: 風 | 2015年2月17日 (火) 18時55分

頑張って・・・とも言えない。
だって風さんは頑張りすぎるほど頑張っておられるから。

ゆっくり・・・とも言えない。
実際そんな状況でもないでしょうし。

どんな言葉をかけて良いのか分らない。
どんな言葉をかけても他人事にしかならないだろうし。

自分が当事者でない・・・
いや仮に当事者だったとしても、どうしていいか分らない、すごく悩むと思います。

ただ一言だけ、どうか風さんご自身のお身体だけは大切にしてください。

弟さんの身体はこの先も少しずつ回復していかれるでしょう。
でも風さんの日々の生活は今日明日の切実な問題ですしね。

少しでも何かの力になれれば良いんだけど、それができないもどかしさを感じます。


投稿: ヒロ | 2015年2月17日 (火) 08時15分

裕子さんへ_____。

ありがとう。
私もですが、両親もじりじりと老化の一途をたどっておりますし、弟のことを両親に説明するのにも、両親のことを弟に説明するのにも、時間がかかります~~。
ま、私も、若い方々から見たら、そうなのかもですけど。

労災とか保健とか役所とか、まだまだやること満載なので、病院や労働基準局や弟の会社とは連絡満載なのですが、ひと息ついたら、また。。。。。

投稿: 風 | 2015年2月17日 (火) 06時18分

よさこいっこさんへ_____。

ありがとう。
その本、何ていう名前の本でしょう? その、医者で脳に障害を持つことになった人が自分で書いた本。
弟は、衝撃と 脳内出血(硬膜下とくも膜下)で脳がつぶれててもう元には戻らないけれど、残った脳を使いこなしていく、ってかんじです。
その方は?、、、、、というところで、読んでみたい!

投稿: 風 | 2015年2月17日 (火) 06時14分

弟さん、本当に本当に驚異の回復で!
ひとまずはやはり、退院おめでとうございます!やわ。
風さんも本当に本当に頑張ったね。お疲れ様でした!!
でも、風さんにとっては新たな試練の始まり、
手放しで喜べないのも 痛いほど 感じます。
病院に居てくれてる方が、どれだけ安心でいられるか…
自分自身も快調な日ばかりじゃないし…
これからも頑張って!とは言いません。
そのかわり、何もかも嫌になって飲んだくれたくなったらいつでも付き合う!といいます。

投稿: 裕子 | 2015年2月16日 (月) 17時50分

おめでとうございます。
本当に、事故当初のことを思うと、天と地ほども不安度は違ってるんじゃないでしょうか?
驚くべき回復力ですね。
医者で、脳に障害を持つことになった人が、自分で書いた本を読んだことがありますが、
脳の回復には2年はかかるそうですよ。
脳細胞はゆっくりゆっくり自力で回復していくそうです。
良くなる一方なのだということが希望だと思って、頑張ってね。

投稿: よさこいっこ | 2015年2月16日 (月) 16時38分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 店の隅から (^-^) | トップページ | ひとつずつ。ひとつずつ。 »