諸行無常はひびけども、
おととい。 本番間近の「小さいつ」の稽古を、ひとりながらもやっていると、窓の外に沙羅双樹の花が咲いていました。 もう勢いのなくなった樹の幹に一輪。
まるでこの樹がコサージュをつけたようだと思っていると、メールが来ました。
友人の訃報でした。
会ったのは一度だけなのですけれど、ずっと心にのこっているやさしい方でした。 あの日は、カラオケ幹事だった私をさりげなく手伝ってくださって、このブログにも何度かコメントを書き込んでくださった。 私を、プラスの目で見てくれる人達のうちのひとりでした。 あれ以来、一度も会っていないのだけれど、ときどき思い出すなあ、不思議だなあと思ってた人でした。
こんなふうに、一度会っただけで、こころの中にたびたびやってくる人がいるのです。
どういう経緯で亡くなったのか、通夜の席ではわからないまま帰宅したのだけれど、でもやっぱり彼女は私のこころの中に変わらずいます。 彼女の体は亡くなって、もう二度といっしょにビールで乾杯なんてできないのですけれど、でも、亡くなる前も亡くなった今も、変わらず彼女は私の中にいるのです。
不思議です。 ほんとうに、彼女は、いなくなったのだろうか。
だからとんでもない悲嘆にくれることもなく、稽古も続けられたし「仁」も見られた。 毎日いっしょに生活していた家族・人達にとっては、それはそれは身をちぎられるような悲しみなのだろうな、と。。。。。。
諸行無常のひびきは磁場のようにいつもいつも流れているけれど、でも、無常じゃないやさしいなにかもいつもあるのだと、あたたかく感じさせてくれている彼女です。
沙羅双樹の花一輪。 枯れそうな樹に、おしゃれなかわいいコサージュです。
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Keiko(朗読劇) をして、Kessei をして(この話はまた後日)、Ketubetu(別れ) をして、Ketumatu(仁)をみた。 おとといは、とってもいっぱいあった一日でした。。
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コメント
miracleさんへ___。
ありがとうございます。あさって、初出勤です。7/1からという事情ものんでいただけました。
亡くなった彼女は、私よりも若いかたでした。はっきりとは知らないんですけれど、たぶん40歳代だと。
投稿: 風 | 2011年6月29日 (水) 21時49分
お久しぶりです。
blogもさぼりがちなmiracleです。
まずは、ご就職おめでとうございます。
役所というところは、ほぼPCの仕事なので、エクセルを自在に操る風さんは無敵だと思われますし、期限が切れる頃にまた仕事のお話を頂けるんではないかと思われます。
風さんのご友人なら、お若い方だったんでしょうね。
想いを馳せることが一番の供養かと・・・
ご冥福をお祈り致します。
投稿: miracle | 2011年6月29日 (水) 19時18分