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2011年1月23日 (日)

『 悪 人 』

.Photo.

世間とは、なんてあやふやなもんかと思う。 

「どっちも被害者にはなれんたい。」と言って、加害者のほうを選んだ。 それを、世間では悪人と言う。  

他人の命を奪うということはどんな事情があろうとも、言い逃れのできない事実だ。 情状酌量とか、殺人した者の成育歴とか事情とか、そんなものは、奪われた命や人生には関係のないこと。 私は日頃そう思っている。 

思ってはいるのだけれど、この本を読み終えて、害はどちらか片方だけにあるのじゃないと再確認。 当事者双方だけにあるのでもない。 

幼い自分を置き去りにした母や最後いっしょにいた光代への気持ちから、祐一は加害者を選んだ。 つかまってから、加害者としての証言をした。

光代は言う。

「あの人の証言がテレビや雑誌で大きく扱われるようになったおかげで、実家の窓に石を投げられることもなくなったし、いまだに職場には興味半分で私を見に来る人もおりますけど、それでも前みたいに、道ですれ違っただけで嫌な顔されることはなくなりました。一緒に逃げとった女じゃなく、無理やり連れ回されとった被害者になったわけですから・・・・。」

祐一を育てた祖母が

「・・・ これまで必死に生きてきたとぞ。あんたらなんかに・・・・、あんたらなんかに馬鹿にされてたまるもんか!」

と言ったあたりから涙が出てきて、最後まで読み止まりませんでした。

映画ではどんなふうになってるんだろうなあ。 レンタルDVD、もう出てるかな。

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コメント

チヌ太郎さんへ___。

そうですよね。
ハッピーエンドでない話は、若い頃は、自分にあまり関係ないことを、読むことで体験できるという意味で刺激的でもあったけれど、いまはもう、これって多かれ少なかれけっこう重なってたりするよな的な部分がある。ピュアな心で読めば、また違った感じが持てるのかもしれませんねぇthink

この記事を見て買いました。
一気に読み終えましたが、考えさせられすぎて変な気分です。
最近はハッピーエンドでない本やテレビや映画は少し引いてしまいます。

誰でもどんな人でも必ず誰かの大事な誰か。
ほんと、忘れちゃいけないなあって思います。 それ全部を自分の中に通らせてしまうと、つかれてしまうんですけど・・・・。 これって、まだまだ修行が足らんということか?
私も、レンタルされたら観てみます!

悪人、読みました。
なんかいろいろ。。。
誰でもどんな人でも必ず誰かの大事な誰かで。。。
あたしもおばあちゃんの言葉はものすごくきましたweep
映画は観ていないんですが、あたしが読んでる時には配役がわかっていたので、なんとなく 樹木希林さんが浮かんでいました。
あちらのお父さんが柄本明さんだし、レンタルされたら観たいなぁ~って思ってます。

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