「五番町夕霧楼」
春にひきつづき、またまた行ってきました。 福井の若州(じゃくしゅう)一滴文庫。 若州人形座による今回の公演は「五番町夕霧楼」。 原作は、ご存じのとおり、水上勉です。
竹人形(夕子・正順・敬子)と 役者さん(かつ枝・片桐・竹松・語り)との掛け合い。 飛鳥井先生は、夕子・敬子の声とかつ枝・語りを。 あれ? 正順の声もやったっけー。 かつ枝は演技もしなければならないし、次々とテンポよく他役の声も 語りも入れなければならないから、前回(越前竹人形)にもまして、気持ちの切り替えが難しそうでした。 ひゃ~~っ、すごいなあ
。
1時間20分のほとんどの役を先生がするということは、のどが休む間がないということですよねえ。 先生は、この、ながいながい声出し(?)の どの部分で、いつ、息を吸うのかとじ・・・・・・・っと見ていたのですが、わかりませんでした。。。 話の流れにひきこまれてしまうというのもあったのですけれど。 ふつうの劇なら、いくらひとセリフが長くても、相手役がセリフを言ってる間にのど休めもできるのでしょうけど。 いったいいつ、息を、空気を、吸ってられたんでしょうか。
「ぼくはねぇ、この五番町のあたりに住んでるんですよ、西陣。あなたはどこから?」と話しかけてこられた方がありました。
私は、修学院と八瀬のあいだぐらいから。
「へえ、同じ京都ですね。 ぼくはこの、演出をされている幸(さいわい)さんに教えていただきましてね、それで今日ここへやって来たというわけですわ。」
そうですかぁー。 お知り合いなんですか?
「‘お知り合い’というほどでもないんですよ。 宇治の***教室に行ったときにお会いしましてね、それで。」
という会話もあり。 **教室って、なんの教室だったかなあ。 わすれてしまった。
縁というのは不思議です。
一滴文庫の佇まいが好きです。
中に入って、本がいっぱい並んでいる中に身を置くのも好き。
飛鳥井先生の声が漁師網みたいにどーんと飛ぶのを聞くのも好き。
海を横目に、車の往復を友と存分に話せもしたし、濃い一日でありました。
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