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2010年8月 9日 (月)

つるつるの恩返し③

与平は、つうとの約束を忘れたわけではありません。 けれど、正直者の性(さが)。 自分の心にウソはつけません。 部屋の戸をそぉ~~っと開け、片方の目で布織り部屋をのぞきますと、、、、

ああ、なんということでしょう!

つうは鏡に向かい、コラーゲン満タンしっとりフェイスマスクをその顔にセットしようとしていたところでした。 マスクをつけようとしていたつうのスッピン顔は、与平よりもあきらかにずっと前に生を受けていたことを物語るのに充分でした。 フェスマスクからは満タンのコラーゲンがしたたり落ち、ていねいに織られた布もしっとりうるおって、独特の美しい光沢を醸し出しています。 どこにもない手触りつるつるの布なのでした。 見た目だけでなく、なにしろコラーゲンたっぷりの布ですから、この布でつくった着物を着た人はお肌つるつるになるという不思議な布なのでした。 なるほどこれは市場で高く売れるはずです。

与平に織り姿をみられてしまったつうは哀しげに言いました。

「あれほど見ないでくださいと頼みましたのに。。。。 素顔を見られてしまっては、もうここに居ることはできません。」

つうはそう言ったかと思うと、鶴の姿になり山へ帰っていきました。

「もっとあの布を市場で売りたかったー。レアもんだったのに。」

あとに残された与平は、つうの織った布を胸に抱きしめて泣きました。

かどうかは、知りません。 

だって私、よひょーじゃないしthink。。。。。           (完)

                                               

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