「越前竹人形」
若州(じゃくしゅう)人形座による水上勉「越前竹人形」を観ました。 福井は一滴文庫にて。 今日の題名と同じく竹人形をつかった文楽です。 語りは、ふつうに現代語(?)なので話がわかり易いです。
行ってみると、駐車場にはたくさんの車。 観光バスも! ‘文楽を観ようツアー’かなんかでしょうか。 ここのくるま椅子劇場は、300人弱も入るとか! ほんとうに、あの山あいの劇場に、まわりに田園風景ひろがるところに、あんなにたくさんの人が文楽を観に集まるとは、思ってもいませんでした。 びっくり。 周りの人達の会話に耳をたてる と(耳はミッキーマウス状態)、リピーターもかなりおられるようでした。
入場料を払うと、入場整理券をもらいます。 開場時間になると、番号順に入場です。 私は157番(1時間も早くに行ったのに!)だったのだけれど、前から2列目にぽつっと席が空いていたのでそこへ。 ラッキーでした。 語りだけならともかく、人形劇ともなるとやはり前の方で観たい。 黒子さんが場面転換するとことか^ ^。
今回はね、観ているときに忙しくないように、あらかじめ家で水上勉の本を読んでおきました。 話の筋を追ってるうちに、他のことを見失ってしまうのだもの。
人形遣いは3人ではなく、2人。 人形の足を、主の人形遣いの足にくっつけてあるように見えました。 だから、役に合わせて、主の人形遣いは、自分の足の動きも変えなきゃならない、ってことですよね。
語りにはもう、圧倒されました。 どう書いていいのかわからないけれど、話に波があるっていうか、特にクライマックスの波がとても高かった。 その上、いろんな役の台詞と地の文を なんとすべて一人で語る! 語っているとき、飛鳥井先生のなかでの感情は、どう動いてるんだろうか。
プロだ。
黒い幕がサーーーーっとひかれて出てきた竹林の背景。 きれいやなぁ、どこかから写真を投影してはるんやろかあ。 と思って、ずっと劇を観ていました。 劇が終わってから近くの方に聞くと、写真じゃなくホンモノ。 劇の中で、建物の後ろにある竹やぶを見ていたのでした。 本物の竹やぶを、物語の背景に使うなんて、素敵だ!
敷地内の竹人形館に入ると、人形達がとても賑やか。 私がじっと見ると、ただの人形なんだけど、ふっ・・・・・と目をそらしたとたんに動いてるような気がして、いろんな人形の前で何回も振り向いてしまいました。 だ・る・ま・さんが・・ころんだっ、ってね。 ぜったい尻尾を出さないんだけど、ぜったいあれは動いてる! 今日はやり易かったね。 まったくもってうまくだませた。とかなんとか、今ごろ人形達がいろんな声でわいわいやってるにちがいない。
今日は、遠方への観劇研修のよう。 ‘初めてのこと’が沢山ありました。 もちろん、「越前竹人形」の世界、堪能しました。
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こちらこそ、ありがとうございました!
。
おかげさまで、久しぶりに海も波もフナムシも見られましたー
投稿: 風 | 2010年5月25日 (火) 22時14分
遠いところご観劇ありがとうございました。

本日やっと帰京〜
明日から新たなモードです。
また秋の一滴文庫にも是非ご来場くださいませ〜
ありがとうございました〜。
投稿: 越前猫 | 2010年5月25日 (火) 00時24分