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2008年10月12日 (日)

無限の庭

木のトンネル。 その向こうに南の海が見える版画に魅かれ、ボクネンの木版画展「無限の庭」をみに行ってきました。 左京区の思文閣美術館で、明日までだそうです。 

とにかく、沖縄の海。 若い頃は けっこういろんなところに行きましたが、 初めて訪れた時に「あーー、帰ってきたー。」と思ったのが 沖縄でした。 特に離島。 この版画に切り取られたような風景とたくさん出会いました。 光あたる鮮やかな‘色’と 濃い影。 そんな風景です。  

あ~~~、今、この絵のなかに入って行きたい!!! そう思いながら、絵と絵のあいだを歩きました。 あの頃、シュノーケリングもやっとけばよかったなあ。

この版画は 、黒く版をした裏から あとで色をつける‘裏手彩色(うらてさいしき)’という手法。 月桃紙という紙に刷るのだそうですが、その紙の独特の香りには 防虫効果もあるんだとか。

  「風」       by 名嘉睦念Bokunens_sidemenu

まにまにと 若南風(わかはえ)吹けば

思いきれないでいた子の鳥が

やっとの思いで巣を縁を蹴った

.

空がこれ程広いとは考えもつかなかったように

風が

あれ程心を持って走っているとは

思いもよらなかった

.

気の遠くなるほどの年月を

暗い洞窟で過した石の片等を励まして連れ出したり

さやぐ花群れに

おしみのない祝福の言葉を贈ったり

あるいは

校庭の角で

恋の相手を盗み見する少女をせつなくさせては

じつに風は

放題にして吹走している

.

みはるかす水平線の向こうは

風の巣と聞く

空虚の穴から

ひとたびこぼれ出ると

無限の情感を染めて

走り出すと言うのである

旅の傍でも更に

拾うべき気持ちがあったとして

ひき連れている心の綾は

いよいよ濃くなるのだろう

.

ここは

無数の風が住む処

北から吹けば北に向かい

南から吹けば南にそうする

其儘の場所である

.

諸身を投出し

起こるべく様々を

日々とする鳥たちの住むこの島に

風は絶えたためしがない

生き物の達々に

心の揺ぎを教えたのは

風である

.

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