紫式部
小学生の頃、探検ごっこというのが大好きで、近所の友達とつれだって 野原 とか 裏山 とか 崖 とかをドキドキしながら這いずりまわっていました。
遊ぶとこいっぱいで、ここは広いなあと思ってたんですが、なんのことはない。 コスモスいっぱいの野原だと思ってたのは休耕畑、裏山・崖だと思ってたのは空き地でした。 うちの実家から伏見桃山城までは上り坂になっていて、それがかつての裏山であり、切り崩されたところが子どもの私達にとっての崖なのでした。 土地があるからにはきっと誰かのモノなんでしょうが、あの頃は 誰かの所有地であろうと 危険であろうと 柵や囲いはなかったなあ。
実際、この‘崖’はかなりのもんで、ぼろぼろと崩れそうな砂土の急勾配をロッククライミングさながら もう決死の覚悟で登ったもんです。 出っ張ってるところがあっても、すぐによっかかってはいけない。浮石で体ごと崩れる時があるから、なんてのもこの‘崖登り’で‘わかった’こと。 難易度の高い場所を登りきれたら、仲間からちょっとしたリスペクトの目で見てもらうことができました。 今から思えば、 あんなに何回もチャレンジしたのに、 よく誰も怪我せずにすんだもんだ。
小さなほら穴のようなところを発見したらそこは基地になります。 ゴザとかオモチャとかを持ち込んで、仲間で遊びます。 どこで遊んでもええようなもんですが、ま、そこはアウトドアってなことで。 しばらく基地をご無沙汰すると、他のグループに知らんまに占領されてます。 そこで、ちょっとした喧嘩が始ります。 なわばり争いですな。
基地から 雑草ぼうぼうの急な坂道を登ったところに、ムラサキシキブが生えていました。 実が紫色でつやつやしてて、ええもん見つけた気分でけっこう嬉しかった。
写真のムラサキシキブは、現在うちの玄関前に植わってるもの。 10年前コーナンで見つけました。 見つけたとたん、なつかしいなあ・・・・・ってね。 思わず買ってしまいました。 本当は、コムラサキと言って 野山にあるのとは花のつき方が少し違うとか。 この実が熟して地面に落ちると、近所の子が小さい手にいっぱい集めています。 ええもん見つけた気分なんでしょ、きっと。
« だれのうんこ?Ⅱ | トップページ | なれの果て »
「えとせとら」カテゴリの記事
- 誰だっ?!(2019.11.30)
- ママチャリ(2019.11.20)
- 彼 女(2019.10.14)
- 一気に友達30人!! Σ(・□・;)(2019.10.04)
- 進化していたらしい。(2019.09.07)
« だれのうんこ?Ⅱ | トップページ | なれの果て »
コメント